2013年08月17日
20130727
20130727
PARASOPHIA
オープンリサーチプログラム[報告会]
「抽象的に話すこと——ヴェネツィア・ビエンナーレに参加して」
田中功起+蔵屋美香
場所:同志社大学今出川キャンパス 良心館地下2番教室
作品は見ているがよくわからない、ということは少なくない。
(ちなみにこれは古今東西のどんな作品を見てもある。
古いからわかる、自分の住んでいる国で出来た作品だから
わかるということでもない。)
田中功起の作品もそのひとつであった。
作る方はドーンとおっきなものを展示して見る側はそれをパッと見て
わかったような気になる、ということ対する警鐘的な意味での受賞と
いうのもわからないではないが、パッと見て何かをわかるように
(たとえそれがその気になっているだけかもしれないとしても)作られて
いるのも美術の機能なのだと思う。
丹念にテキストを読んだり、そこに展示されているものの意味を
ひとつずつ読み取り、組み合わせていくことで作品の言いたいことが
わかる、という仕組みが選ばれたことの意味はわかる。
しかしやはりそれは若い人が作った作品を若い人が選んだ、という感じ
がする。
年取ったら文字を読むのも一苦労になるんだぜ(笑)
ヴェネチアヴィエンナーレそのものの仕組みがそろそろ疲弊する時期に
さしかかっている(どんな仕組みでも120年から130年も経てば
無理が生じる)ことも考えればこの選択は妥当なのかもしれないが、
でもなんとなく造形美から逃れられないところも残るのが美術で、ここが
おもしろいところではないだろうか。
いい作品だなあ、と思いましたが、ここにだんだん造形美がにじみ出てくる
とさらに思いもよらない効果が出てくる予感はします。
楽しみです。
PARASOPHIA
オープンリサーチプログラム[報告会]
「抽象的に話すこと——ヴェネツィア・ビエンナーレに参加して」
田中功起+蔵屋美香
場所:同志社大学今出川キャンパス 良心館地下2番教室
作品は見ているがよくわからない、ということは少なくない。
(ちなみにこれは古今東西のどんな作品を見てもある。
古いからわかる、自分の住んでいる国で出来た作品だから
わかるということでもない。)
田中功起の作品もそのひとつであった。
作る方はドーンとおっきなものを展示して見る側はそれをパッと見て
わかったような気になる、ということ対する警鐘的な意味での受賞と
いうのもわからないではないが、パッと見て何かをわかるように
(たとえそれがその気になっているだけかもしれないとしても)作られて
いるのも美術の機能なのだと思う。
丹念にテキストを読んだり、そこに展示されているものの意味を
ひとつずつ読み取り、組み合わせていくことで作品の言いたいことが
わかる、という仕組みが選ばれたことの意味はわかる。
しかしやはりそれは若い人が作った作品を若い人が選んだ、という感じ
がする。
年取ったら文字を読むのも一苦労になるんだぜ(笑)
ヴェネチアヴィエンナーレそのものの仕組みがそろそろ疲弊する時期に
さしかかっている(どんな仕組みでも120年から130年も経てば
無理が生じる)ことも考えればこの選択は妥当なのかもしれないが、
でもなんとなく造形美から逃れられないところも残るのが美術で、ここが
おもしろいところではないだろうか。
いい作品だなあ、と思いましたが、ここにだんだん造形美がにじみ出てくる
とさらに思いもよらない効果が出てくる予感はします。
楽しみです。
Posted by nakai at 23:43│Comments(0)
│現代美術